労働施策総合推進法の改正により、パワーハラスメント対策が法制化され、職場におけるパワーハラスメント防止のために雇用管理上必要な措置を講じることが事業主の義務となります。改正法は令和元年6月5日に交付され、施行時期は公布後1年以内の政令で定める日(パワーハラスメントの措置義務については、中小企業は公布後3年以内の政令で定める日までの間は努力義務)となっています。
パワハラの定義などについては、現段階ではこれまでの認識とそれ程違いは無いように感じていますが(目新しさが無いと申しますか。。。)、今後、指針が出されるようですので注目して行きたいと思います。
なお、厚生労働省「平成30年度個別労働紛争解決制度の施行状況」によれば、平成30年度の民事上の個別労働紛争の相談件数、助言・指導の申出件数、あっせんの申請件数の全てで、 「いじめ・嫌がらせ」が過去最高となっています。
↓厚生労働パンフレット
ところで、最近、うちの子どもが通っている小学校の高学年が「平和と紛争解決」について学んでいるそうで、そのような中、紛争は世界だけではなく、学校やクラスと行った小さい規模でも身近な紛争(衝突やぶつかり合い)にならないように、よりよく生活できるようにと、子ども達がチェックリストとを作成したと連絡がありました。
7つのチェックリストがあるようです。
☑協力し合いましたか?
☑ありがとうと言いましたか?
☑友達とたくさん話しましたか?
☑たくさん遊びましたか?
☑他の人を幸せにできたと思いますか?
☑嫌な事をしていませんか?
☑自分を褒めましたか?
子ども達が考えたことですが、これは大人の社会でも使えると思います。
☑(職場で、家庭で)協力し合いましたか?
☑(職場で、家庭で)ありがとうと言いましたか?
☑(職場で同僚と、ご近所さんと、家族と)たくさん話しましたか?
☑(職場で)良い仕事ができましたか?(休日は家族や仲間と)たくさん触れ合いましたか?
☑(職場で、家庭で)他の人を幸せにできたと思いますか?
☑(職場で、家庭で)嫌な事をしていませんか?
☑(今日一日の)自分を褒めましたか?
このような振り返りは、ハラスメント防止だけでなく、人生を充実させることにも役立ちそうです。
子ども達がどのようなプロセスでこのチェック項目をまとめたのかは知りませんが、ポイントをついていて、かつ分かり易いですね。