ビジネスと人権(BHR)推進社労士になりました。福山市でBHR推進社労士の第1号です。広島県東部地区の中でも第1号です。
ビジネスと人権(BHR)推進社労士とは、ILO駐日事務所の技術協力で構築した社会保険労務士会連合会の「ビジネスと人権」に関する研修を全て修了した「ビジネスと人権」に精通する社労士のことです。
今回、この連合会主催の研修は広島市内で受けましたが、その際、連合会副会長から、
「日本被団協がノーベル平和賞を受賞したこの年にこの広島の地で「ビジネスと人権」の研修を開催できたことは大変感慨深い」と感想を述べられたことが大変印象的でした。今後、研修に参加されたメンバーとともに「ビジネスと人権」について社会に浸透するよう努めて参りたいと思います。
「人権」というと同和問題などを思い浮かべられる人も多かろうと思いますが、
「ビジネスと人権」は、すべての人にディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)を提供し、持続可能な社会の創造に向けた、より多くの企業、労働者、消費者、その他全ての利害関係者が力を合わせて発展していくためのもので、自社だけでなく、サプライチェーン(企業活動の川上から川下まで)も、そして国内だけでなく、国外も対象とした国際基準を踏まえた人権尊重のための概念・取組で、国際的な潮流となっているものです。人権侵害リスクを洗い出し、分析、対応、公表などをする一連のアクションですが、この取組によって、リスクが低減できるだけでなく、企業価値をより向上させる効果も期待できるものです。